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黄金の騎士団

今月は井上ひさしがテーマなので、読んでいます。
1冊目は、「樋口一葉に聞く」
こちらは、「頭痛肩こり樋口一葉」の台本も含め、様々の樋口一葉に関する本、本の分類も日本文学の913ではなく910・268という評伝なのど分類に入っていました。
薄幸の天才のイメージから、日本の文体の完成時期に現れた、ラッキーな天才、当時の生活の上から下までを知るからこそ描けた世界という表現で、なかなか面白かったです。

ただ、小説も読みたいと思い、「黄金の騎士団」という安野光雅さんの表紙のものにしました。
表紙が好きだというからにすぎません。
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子供たちが子供の国を作ろうとする、荒唐無稽とも思える内容が、とても現実的な先物取引を通して行われるし、人間関係も冗談みたいな、でもあるかも…という風に思わせる読ませる本でした。

ただ、残念なことにいくつかある途中での連載休止により未完の物の一つでした。
すごくいいところで、未完...
残念です。
一体どうなっていくのか、本人以外誰内もわからない結末、あれこれ消化不良なんだけど、なるたけいい風に終わってほしいと思う本です。
場所が、四ツ谷周辺で、何となく想像できる雰囲気でした。

もう一冊、吉里吉里人というのを借りてきています。
こちらは、大きな本でも、文字が2段なので小さくちょっと文体も少し硬めなので引き気味。
確か凄くヒットした記憶が…こちらも表紙は安野光雅さん。
この方の絵は、大好きです。

とてもテンポの良い本2冊でしたので、3冊目もこの調子と思ったりしますが、最近手が進みません。
目にも慣れてきたので、少し手仕事にも目を向けたいと思います。
どうも本は、始めると全部終わらないと次の事に手を付けられない性分のようです。
by masako_texas | 2013-06-26 10:57 | 日々の生活 | Comments(0)