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記憶遺産 支倉常長像

時々学校の研究会とは名ばかりのお菓子を食べる読書会に行っております。
その中で今読んでいるのは遠藤周作の作品です。
今月は「侍」という本を読んでいました。
今朝ほど、このモデルになっている支倉常長の事がニュースになっていました。
こちら

慶長遣欧使節とは、仙台の藩士が、宣教師とともに現在のスペインからローマ法王を訪ねる旅をしたという史実です。この時期には、既にキリスト教は迫害されており、結局彼らの渡欧は、無駄になってしまい、さまざまな意味で外国に行ったことや、キリスト教徒であることは隠され、資料、日記などはすでになく…日本からの資料というものはほとんど何も残っていないということです。

歴史の教科書にある一行でしか知らなかったこの出来事が、物語になっています。
名前も少し変えてあったりと、あくまでモデルなのですが。

今年は、伊達政宗の外交使節である慶長遣欧使節が船出して400年目の節目の年で、仙台市博物館で、これらの日本に残る資料が展示される特別展があるそうです。こちら

読みながらイメージしていた主人公の顔が、なんとなくこの資料の中の常長の顔と重なりますし、新聞に載っている子孫の方のお顔とも重なります。

国内に残る資料が数点という中、スペインの方には94店点という多量の資料があるようです。
お国の事情で残しておくことが許されなかった日本と、許される状況だったスペインとの差ですね。
彼らがどのような思いで海を渡ったのか、改宗したのかなど、様々なことが浮かびます。

一枚の絵ですが、思いは広がります。
興味がありましたら、読んでみてください。
「侍」遠藤周作
支倉常長の画像もご覧くださいね。

来月からまた別の作家さん、井上ひさしさんになります。
あまり読んでいないので、これから検索です。読んだのは、「ぶんとふん」だったか、凄くおかしい小説だったな~
小説家というより戯曲かなと思うのですが。
自分で選ばない作家を読むのは、以外で結構面白いです。
ただ、今の目が目なので、基本大型本を探して借りています。(笑)

長い文章におつきあいありがとうございました。
Commented by たいこ at 2013-06-20 08:49 x
読書会ですか・・・。最近は軽いものしか読まないので、そういうものに出会いません。井上ひさしさんは戯曲家です。この夏「頭痛肩こり樋口一葉」を観にいきます。亡くなる前に書いた「ムサシ」、おもしろかったです。今更ですが、この人の作品は人間味にあふれています。ぜひたくさん読んでみてください。たまには舞台もどうぞ。言葉遊び満載で、上演時間が長いけど。
Commented by masako_texas at 2013-06-20 11:09
たいこさん
こんにちは~
決まった人しか読まなくなっているので、こうして何かお題があると一月それを一生懸命読むようになってよいのかもと思いました。
やはり、そうですよね、戯曲のイメージが強いな~と思っていたのです。
舞台も見てみたいな。
いろいろ教えてください。
まず、今日は図書館で、検索です。
Commented by suisui53 at 2013-06-20 21:37
むーさん、こんばんは!suuです、
遠藤周作、懐かしいなぁ。
私は狐狸庵先生の作品は読んでましたが、遠藤周作としての作はあまり記憶がないです。
やっぱり遠藤周作となると、キリストがらみなんですよね。
実家の母から村上春樹の例のベストセラーが届くので、私も久しぶりに読書する予定です。
Commented by masako_texas at 2013-06-20 22:02
suuさん
こんばんは。
おお~、あの作品ですね。
図書館であと70人待ちです、10冊あるので7人かな。

私も彼のイメージは、「違いの分かる男…」のコーヒーのイメージです。
こちらの会で、そう言ったら皆様の笑いをとりました。
少し場が緩んだように思います。

高校生か大学生くらいの頃、ずいぶん読んだなと思って、確か前後して海と毒薬が映画化したからでしょうね。

今は、面白い井上ひさしになりました。
by masako_texas | 2013-06-19 17:50 | seasonal | Comments(4)