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羽織の裄出し

昨日着て出かけた古い羽織は、多分祖母の物で、着物から羽織になったもののようでした。
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こんな感じで、解いてみて分かったのですがどうも縫い直して着物から羽織になったもののようです。
袖は、内側と外側の入れ替え、見ごろ部分は、上下入れ替えをしているように思われます。

この羽織の裄丈は64センチ、私の着物類の裄は65センチ前後なので出さないで済ませようと思っていたのですが、昨日着ていたシマの着物は68センチと少し長いので、思い切って少し裄だしをしました。
縫い込みは3センチほどはあるかなと思っていたのですが、思わぬところに縫い直しの為に布の汚れが隠れていて3センチ出そうと思っていたら袖側は出すことが出来ず、肩側から出しました。
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ね、縫込みはあるのです。
が、袖の側だけとても少ない…
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そして、汚れがあるのでこれ以上縫いしろを小さくすることが出来ない…
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見ごろ側から2.5センチ…という事は1.5センチくらい出せるかなあ。
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1センチ強出せました。
きせが2ミリなので、その位が精いっぱいですが…昨日の着物だと5センチ出てしまったのが多分2,3センチ程度になるかな。
その他は、65前後で裄が出来ているので、完全に隠れると思います。

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ちょっときせが綺麗にかかっていなかった部分もありますが、とりあえず完成しました。
トータルで1.5ずつ伸びました。裄は66.5。

今回参考にした本は
はじめてでもできる着物のお直しとお手入れ きものすたいりすとみえこ 著 日東書院 2015
アイロンを丁寧にかけて、根気よくお付き合いすれば、簡単なお直しは出来る事が分かりました。
洋服と同じですが、外出用の大事なお召し物には自分でというのはむきませんが、お気軽な普段着にはこれで十分かと思います。
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なんだかかわいくて柄ゆきが気に入ってどうしても捨てられなかった羽織、こうして着られるようになったのでなんだか一人ほくそ笑んでいます。
始め、古いもの臭が酷かったので、着物やサンに持ち込んで、ご相談。
臭いをとるお手入れに出して、アイロンをお願いしました。
しばらく家でも陰干しをして、昨日着付けの先生に聞いて、着たところを見ていただき、裄だしとなりました。

着物の事は和裁の先生と、着付けの先生、近所の古着も扱う着物やサンとあちらこちらに聞いて、いい方法を探しています。
元々は着物だって普段着、何だか敷居の高かった着物が、近いものになってきました。
好きなようにいじれたら、楽しいし作っていてもやりがいがあります。
自分では、うんといいスーツを作らないように、着物も訪問着とかそういうものは目指していなくて、小紋くらいまで作れるようになれたら、普段の物を母のものなどを直したり、古着を直したりして楽しくお手頃に愉しめたら、洋服を愉しむようでいいなあ~と思っていましたが、段々と近づいてきて嬉しいです。

こういう直し物、リメイクではないものを「お直し」というカテゴリーを作りました。

羽織等は、「落ち葉の色づくころから桜の花の散るころまで」と言われるので、これから道行コートやマントと合わせて楽しみたいと思います。

by masako_texas | 2015-11-05 23:11 | お直し | Comments(0)